学校には必ずしも行かなくともよい

長期休み明けとか子どもが学校に行くのを嫌がったら、学校に無理には行かせない方がいい、という事はだんだん認知されるようになってきました。

でも、いずれは、最終的には、子どもを学校に行かせなくてはならない、戻さなくては、と思い込んでいる人は多いようです。親だけでなく学校の先生や教育委員会の先生にも。

でも、本当は、学校には行かなくてもいいのです。

義務教育の「義務」は子どもにではなく、親とまわりの大人にあります。子どもにあるのは「義務」ではなく「権利」です。

学校に行きたくないと学校を休んだ子の中には、短期間休んで、また学校に行けるようになる子もいますが。不登校が長期化する子もかなり、います。

少し家でゆっくり休ませて、様子を見て、自然に学校に行けたり、軽い登校刺激(友達が誘いに来たり)で行けたなら、それはそれで良し。しばらく自宅で過ごして元気を取り戻し、学校に行けるようになったら、それはそれで良し。
でも、それで、もし行けなかったのなら、しばらくして、また行けなくなってしまったのなら。もうそれ以上、学校に行かせようと親が頑張ることは、百害あって一利なし、かもしれません。それは私の大いなる反省でもあります。

不登校の子は、実は不登校になる前が、一番辛いのだそうです。親から見ると、不登校は子どもが学校に行かなくなった時から始まったように見えるのですが。当の本人からしてみれば、不登校が始まる時には、もう、ほっと一息ついている段階なのだそうです。「あの地獄のような状態から抜け出せた」と。

学校に行けないという事は、その子にとって学校が安心して通うことができない、何か原因があるはずです。その原因が解消されないうちに、無理やり学校に行かせようとしても、また辛い境遇に子どもを追いやるだけです。

その原因が学校にあるのなら、行けるようになるまで行かせない方がいいし、もし当人に学校に行けない原因があるのなら、やはり学校には行かせない方がいい。

実は、文科省でも、「無理に学校に通わせる必要はない」と指針で示しています。

「不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない」
「『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること」
(「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」平成28年9月14日より)

文科省が「学校に行くことにこだわらないで、将来を見据えた方針を考えるべき」という考え方にお墨付きを与えているのです。

教育委員会や学校の先生などは、こういう指針が出ていることを知って、必要なときには、ぜひ読んで、不登校で悩んでいる保護者にも伝えて欲しいと思います。

コメント